祝せられし童貞に授けられし聖寵に感謝し奉る祈り

 

聖大ゲルトルードが、この短い祈りを唱えていた間、天主の聖寵をあらわし給う御母が御出現になり、御自ら、祝せられし聖三位一体に、
現世において、人心として受けうるほどの数多の聖寵を与えられるようにこいねがわれた。
そうして、いと栄光ある聖三位は聖大ゲルトルードに向かわれ、聖女の霊魂を尋常ならざる聖寵と祝福とで満たされた。



「語る事あたわざる、とこしえに崇められたる、御父なる全能の天主は祝せられんことを。
天主の御子の不可思議にして万岐に渡れる御知恵は祝せられんことを。
我らの代願者にして聖霊の、驚くべきといと感ずべき善徳は祝せられんことを。

とこしえに栄えある三位は、いみじくも、とこしえより定め、時を創りなし、我らのいとも卓効ある御助けにして、
救援者なる童貞女を我らに授け給いて、主御自らの御霊威と、いと数多なる至福とを彼女に伝え給うために、
一切の聖寵にいとも満たし給いき。アーメン。」

 

 

 

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