我らの主イエズス・キリストの聖なる御傷への信心

 

「わが聖なる御傷はわが永遠の御父に捧げられねばならぬ。
それらによりて公教会は勝利し、わが無原罪の御母によりて助けられるであろう。」
(我らの主よりマリア・マルサ・シャンボン修女へ)

 

<呼祷>

「永遠の御父よ、我御身に、我らの主イエズス・キリストの御傷を我らの魂の傷の癒しのために
捧げ奉る。
我がイエズスよ、御身の聖なる御傷の功徳によりて御赦しと御憐みを与え給え。」

 

1907年3月21日、聖徳の香りの中に死んだフランス・シャンベリーの訪問修道会の謙遜な平修道女
マリー・マルタ・シャンボン修道女は、彼女の確言によれば、これら二つの呼祷を我らの主御自身から受け、
それと共に絶えず主の聖なる御傷に賛美と呼祷を捧げ、この信心を人々の心の中に復活させるという
二重の使命を与えられた。
我らの主は次の様に言われた。

「その生涯の間に我らの主イエズス・キリストの御傷を崇敬し、研究し、それらの御傷を煉獄の霊魂達のために
永遠の御父に捧げた霊魂は、死の瞬間において童貞聖マリアと天使達に付き添われるであろう。
そして光栄に輝く十字架上の我らの主は、彼女を受け取り、彼女に天国の冠を与えるであろう。」

 

 

「わがイバラの冠は、信心深き霊魂のための、功徳の源である。
これは、あなたに対する功徳の栄冠である。」

(マリア・マルサ・シャンボン修女に対する啓示)

 

「主イエズス・キリスト、我をあわれみ給え。」(毎日600回唱えなさい) (ピエタ小冊子より)

 

<イエズスのマリー・マルタ・シャンボン修道女への御出現>

(教会認可 1956年5月2日 アルベルツ・G・マイヤー ミルウォーキー大司教 発行許可)

 

「愛に燃ゆる心をもってわが傷に来りて、あなたが得られる御恵みとあなたの望みを聴き容れられるよう、
大きな熱情をもって熱望しなさい。
わが傍らでこの御傷に進みなさい。
これは火の火炎より流れ出る愛の御傷である。」

 

「わが聖なる御傷の知識が世界に広まるよう、あなたは祈らねばならない。」

”主はこう言われ、私はキリストの御傷から地球を包み込む栄光の五条の輝く放射光を見ました。”

「わが聖なる御傷は霊魂を聖化し、彼らの霊的な進歩を保証する…わが聖なる御傷に一致して
あなたの行いを捧げなさい。
そうするのであれば、最も小さなことさえ不可解な価値をもつであろう。」

 

「私が霊魂達を渇望する故、罪人達のために私にそれをしばしば捧げなさい。
あなたが発する呼祷の各言葉にて、わが御血の滴を罪人達の霊魂の上に降りかけるであろう。」

 

「罪人達のためにわが聖なる御傷を捧げる際、あなたは煉獄の霊魂達のためにそのように行うことを忘れてはいけない。
彼らの救霊について考える少数の者と同様にである。聖なる御傷は煉獄の霊魂達の宝である。」

 

クレルボーの記録に関連したもので、聖ベルナルドが私達の主に主の偉大な未記録の苦しみについて尋ね、主は答えられた。

「私は肩に、苦しみの十字架の道の途上にて深手を負った。
これ以上の苦しみは他になかったがそれを記録する者はいなかった。
この信心を行いこの傷に光栄を帰するならば、私は汝にどのようなものであっても求める完全な善徳と
賞賛に値する功徳を与える。
そして彼らすべてをこの傷を大いにあがめる者とみなし、私は彼らのすべての小罪を赦し、
彼らの大罪についても記憶することはないであろう。」

 

<祈願

「いとも親愛なるイエズスよ、マリアの汚れなき御心を通し、今日世界の至る所にて捧げられる
全ての聖祭を、御肩に受けられたる最も苦痛に満てる御傷によりて苦しむ者となり給いし、
御苦痛及び御苦悶のすべての償いのため、御身に捧げ奉る。

我御身に非常なる苦痛及び悲嘆をもたらしたこの御傷に対し光栄を帰し、崇め奉り、
その限りなき御功徳によりて、我はつつしんで、わが小罪と大罪の全てを赦し、
かつその愛の火のうちにわが霊魂を浄め給わんことをこいねがい奉る。 アーメン。」

 

<祈願U>

「おおやさしきイエズス、柔和なる神の子羊、みじめなる罪人我は、
御身が御身の重き十字架を担い給いし
御肩の、御身の肉を裂き御身の骨を露出し、御身のいと祝せられし御体の上の他のいかなる御傷よりも
さらに大いなる御苦痛を加えし至聖なる御傷に挨拶し、礼拝し奉る。

御身を賛美し奉る、おお最大の悲しみの人なるイエズス、我、御身をほめ、御身の栄光をたたえ奉る。
かつこの最も聖にして苦痛に満てる御傷に対し御身に感謝を捧げ、この激甚なる御苦痛と、
御身の重き十字架の骨をも砕く重荷によりて、罪人なる我をあわれみ、我がすべての大罪と小罪を赦し、
御身の十字架の道を通して我を天国に導き給わんことを乞い願い奉る。
 アーメン。」 

「天使祝詞」を3回唱えます。

「聖母よ、十字架に磔にせられたるイエズス・キリストの御傷をわが心に印し給え。
ああ甘美なるイエズスよ、我を裁かれずして、わが救い主となり給え。」

 

<祈願V>

この形式の祈りはいとも力強く、望みなき場合における助けを求める際において唱えられます。

「おおやさしきイエズス、柔和なる神の子羊、みじめなる罪人我は、御身が御身の重き十字架を担い給いし
御肩の、御身の肉を裂き御身の骨を露出し、御身のいと祝せられし御体の上の他のいかなる御傷よりも
さらに大いなる御苦痛を加えし至聖なる御傷に挨拶し、礼拝し奉る。
御身を賛美し奉る、おお最大の悲しみの人なるイエズス、我、御身をほめ、御身の栄光をたたえ奉る。
かつこの最も聖にして苦痛に満てる御傷に対し御身に感謝を捧げ、この激甚なる御苦痛と、
御身の重き十字架の骨をも砕く重荷によりて、罪人なる我をあわれみ、我がすべての大罪と小罪を赦し、
御身の十字架の道を通して我を天国に導き給わんことを乞い願い奉る。

イエズスの御名によって(ここで願う)。全てに、アーメン。」

 

 

<主イエズスのマリー・マルタ・シャンボン修女への啓示>

聖なる御傷への信心が救い主の無限の御功徳の最も堅実なる基盤である根拠。

 

「あなたは貧しきままであってはならぬ。
あなたの宝?それはわが聖なる御受難である。
この宝はあなたが所有しているのである。」

 

「わが聖なる御傷の捧げにおいて、わが御父は喜びを御受け取りになられるのである…
御父にそれらを捧げることは、自身の栄光を捧げることであり、それは天への天国の捧げである。」

 

「わが聖なる御傷はこの世の支えである。」

 

「わが御傷より神聖の実りが咲き出るのである。」

 

「わが御傷はあなたを償うのである。」

 

「息を引き取るまでの間に聖なる御傷に接吻することが必要である。」

 

「聖なる御傷の恩寵は、天国より聖寵を引き降ろし(煉獄中の)聖なる霊魂らを天国に引き上げるのである。」

 

「私はわが全ての配偶者が、十字架に磔にされるのを見たいと思う。」

 

「わが娘よ、わが冠を見るならばあなたは禁欲を見るであろう。
伸ばした私の手を見、あなたは従順を学ぶであろう。
全ての衣服を脱がされたあなたの配偶者であり、あなたを愛するいと清き者における清めなる十字架上の
私を見る時、あなたは貧しさを理解するであろう。」

 

「いずこにおいてもあなたの浄配において、あなたは御傷を見出すであろう。」

 

「私はあなたに立ち上がるいけにえとなることを望む。」

 

「これは私が選びしものであり、栄光に達することを望む者が歩むべき場所である。」

 

<聖大ゲルトルードのイエズスの御傷への挨拶>

 

起源:聖大ゲルトルードが次の祈願を5366回、我らの主の御傷に光栄を帰するために唱えた時に
主は聖女の幻視のうちに御出現になり、全ての御傷の上に金色にまばゆく輝くバラを持ち優しく
御話しになられた。

「見よ、おまえの臨終の時に私はこの輝く姿で現れるであろう。
また私はおまえの全ての罪を覆い、おまえの挨拶をもってわが御傷を飾った帽子の如くに栄光をもって
お前を飾るであろう。

またこれ、もしくは同類の信心を用いる者を全て賛成のように受け取るものとする。」

 

祈願

「いとも恵み深き、いとも甘美にして、いとも優しく、統治者、人間を超えてさん然と輝き給う、
常に平和なる三位よ、御身に栄えあらんことを。
我を選まれ給うた唯一の愛、イエズス・キリストの御傷の幸いがために。」

キリストの御傷の御約束に加わる者となるために、この祈願を一日5回、3年間続けなければなりません。
また5つの祈願を唱えた後、次の祈願を1度唱えます。

「ああイエズス・キリスト、生ける天主の御子よ、
御身の至聖なる御体の全ての御傷を耐えられ給いたるの優れた御愛もちて、この祈願を受け取り給え。
我を、生ける者及びこの世を去りたる者、全ての信心深き者及び全ての罪人をあわれみ給え。
かれらに聖寵及び御あわれみを、罪の赦し及び永遠の生命を与え給え。 アーメン。」

 

 

<アシジの聖クララ童貞の御傷への祈り>

「御身の御脇腹のいと聖なる御傷ゆえ、栄光と賛美が御身にあらんことを、いと愛し奉るイエズスよ。
崇むべきにして聖なる御傷によりて、御身は兵士ロンギヌスに知らせんと彼に御身の尽きざる慈悲の
御脇腹を開かせたり。

ああいと優しきイエズス、原罪の汚れより洗礼によりて、また今もなお捧げられ、世に受け取られ、
過ぎ去り、そして今も来たる諸悪より我を救いし御身のいと尊き御血によりて我を贖い給う御身に
願い奉る。

御身のいと苦き御死去によりて、わが全ての心を上げての生けし信徳と、堅固なる望徳と、
完全なる愛徳とを我に与え給いて、我が全霊と強さとをもって御身を愛さんことを。
我をたゆまず御身に仕えしめ、善行においては堅固にして、確固たらしめ給え。
かくして我が我らの主イエズス・キリストなる御身を常に喜ばせんことを。アーメン。」

 

 

                     <聖大ゲルトルードの 我らの主の御傷への挨拶>

「めでたし、御身に定め給いし御者、
御父の全能のうちに在し給う、イエズスのいと尊き御傷よ。

めでたし、御身に耐えさせし御者、御子の知恵のうちにありしものよ。

めでたし、人類の贖いの業を、その初めより終わりに至るまで御身に成就させ給いし御者、
聖霊の御徳のうちにありしものよ。

我は御身に己をゆだね奉り、御身のうちに、己を投じ、かくして御身のより所のうちに、我は滅ぼす者より安寧なり。
アーメン。」

 

「わが御傷のうちに息絶える霊魂に対し、死はないのである。
彼らはまことの生命を与えられるのである。
わが御傷の道はいとも単純にして、天の御国に至るに、いとも容易である。」


<聖主御自ら教えられし祈り>

聖大ゲルトルードは、イエズスの崇むべき御傷への尊崇の精神を新たにして、新たな御恵みを願う毎に、
決して聴き容れられなかった事を明らかにしました。

我らの主は、主の聖なる御傷に御礼を為す間、この祈りを唱えるように教えられました。

 

「めでたしイエズス、わがいとも愛し奉る救い主よ。
御身の御神性における言い表せざる喜びのうちに、御身に御礼をなし奉る。
我は全被造物の愛情もて御身をいだき、御身の愛の聖なる御傷に接吻し奉らん。」

 

<御傷のチャプレット>

このチャプレットは、一般のロザリオを用いて祈ります。

十字架の御像で
「使徒信経」「主祷文」「天使祝詞」を唱えます。

各大珠で、
「ああ わがイエズスとマリア、我らに平安を与え 救霊を示し給え。」と唱え、

各小珠で

「わがイエズスよ、赦し 憐れみ給え。
危うきにては いと尊き御血もて我らを覆い給え。」
と唱えます。

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